<米国株情報>ソフバンGやグーグル支援のテンプスAIが新規上場、公開価格を一時18%超上回る

株式

2024/6/17 10:17

 ソフトバンクグループ<9984.T>や、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルなどが出資するテンプスAI<TEM>が14日、ナスダック市場に新規上場し、公開価格の37ドルを上回る40ドルで初値を形成。一時は43.88ドルまで上昇した。終値は40.25ドルだが、その後の夜間取引では日中終値に対して2.73%高い41.35ドルで引けている。

 テンプスAIはAI(人工知能)を使って患者の細胞を遺伝子レベルで分析し、最適な薬を投与し治療する、いわゆる精密医療で知られる。IPO目論見書によると、「ヘルスケア分野でのAIの実用化を通じて、インテリジェント診断を開発、精密医療の本当の実力を発揮することを目指している」とし、その上で、「インテリジェント診断は生成AIなど利用、臨床検査をより正確でカスタマイズ可能なものする。臨床試験データと患者自身の臨床データを突き合わせて分析する」としている。

 23年12月期業績は、売上高が前年比66%増の5億3180万ドルと急増する一方、2億1410万ドルの最終赤字(前年は2億8980万ドルの赤字)を計上した。同社のエリック・レフコフスキーCEO(最高経営責任者)は14日、経済専門チャンネルCNBCのインタビューで、「売上が急速に伸びており、四半期ごとに財務健全性を示すレバレッジ比率(EBITDA有利子負債倍率)が向上している。25年にはキャッシュフローと本業のもうけを示す調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)の両方が黒字化する」と予想している。

 同社は3月初旬にグーグルや資産運用大手のフランクリン・テンプルトン、ティー・ロウ・プライスから計14億2000万ドルの資金を調達。4月にはソフバンGから約2億ドルの資金を調達している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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