<一撃!裏銘柄>事業内容が時流にマッチ、財務健全性も評価――朝ドラ効果でエンタメ事業も来場者増

株式

2024/7/4 11:55

 ITコンサルティングファームのネクストウェア<4814.T>の事業展開は時流にマッチし、株式市場でもいつ人気を集めてもおかしくない。

 防災領域に注目したい。同社は異常気象で増す災害対応に焦点を当て、監視システムの整備に積極的に取り組んでいる。収集した気象情報の2次利用を可能にする外部提供機能を新たに整備したほか、洪水やサイクロンなどの自然災害が多発する南アジア地域に気象レーダーシステムを納入し、安定稼働により技術を実証した。

 観光関連銘柄としての側面もあり、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加も追い風だ。同社は鉄道駅構内にカメラを設置し、人流を分析するプロジェクトを自治体と共同で推進。回遊性促進や災害シミュレーションへの活用を目的とした「人流データプラットフォーム」を開発している。さらに、子会社のOSK日本歌劇団は、同団(当時は松竹楽劇部)出身の笠置シヅ子をモデルにしたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の放送開始を機に知名度が飛躍的に向上し、昨年11月の「レビュー inKyoto」は過去最高の来場者数を記録した。

 工場の操業データ解析システムも有望だ。AI(人工知能)と機械学習を駆使し、プラントなどに設置されたIT機器の異常や故障を未然に予知するソリューションを開発。日本企業の海外現地法人から複数年にわたる大口受注を獲得している。今3月期以降の売上計上が期待できるほか、海外での新たな受注獲得も視野に入る。

 長期金利の上昇で負債比率の大きい企業に逆風が吹いているが、同社は自己資本比率が78.7%と高く安心感がある。

提供:ウエルスアドバイザー社

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