<相場の読み筋>10月11日
2018/10/11 7:32
10日の米国株式は、NYダウが前日比831.83ドル安の2万5598.74ドルと大幅に続落し、ナスダック総合指数が同315.966ポイント安の7422.050ポイントと急反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億6783万株、ナスダック市場が29億7695万株だった。NYダウの下げ幅は2月8日(1032.89ドル)以来、8か月ぶりの大きさ。米10年物国債の金利が一時3.24%まで上昇(価格は下落)し、金利上昇により割高感の高まったハイテク株が売られた。また、米中の対立による貿易摩擦の激化も警戒され、取引終了にかけ下げ幅を拡大した。NYダウ採用銘柄は全30銘柄が下落、ナイキやマイクロソフト、ビザなどが値下がり率の上位に入っている。
11日の東京株式は反落スタート後、落ち着きどころを探る展開となりそう。現地10日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比730円安の2万2800円だった。大幅な下落となっていることから、朝方は株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の前半(10日終値は113円07-08銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円95-99銭)と円高に振れている。株価の下落や円高の動きを受け、リスク回避の動きが強まるとみられ、売り一巡後は、様子見ムードが広がる可能性もありそう。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などを中心に、10日の東京終値に比べ全面安だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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