<相場の読み筋>12月20日

2018/12/20 7:30

 19日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比351.98ドル安の2万3323.66ドル、ナスダック総合指数が同147.084ポイント安の6636.827ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億7512万株、ナスダック市場が27億9171万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き上げることを決定。一方、来年想定する利上げ回数を従来の3回から2回に引き下げた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見から、同議長の姿勢が、市場が見込んでいたほど利上げに慎重ではないとの見方が浮上。リスク回避姿勢が強まり、NYダウは一時510ドルを超える下げをみせた。NYダウ採用銘柄では、インテルやアップル、ナイキなどが値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は続落後、下値模索の展開か。軟地合いが続くなか、現地19日の米国株安も重なり、売り先行のスタートとなろう。売り一巡後は、落ち着きどころを探る展開になるとみられるが、日銀の金融政策決定会合と、その後の黒田東彦総裁の記者会見の内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の半ば(19日終値は112円40-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円10-14銭)と小動き。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ファナック<6954.T>、三菱UFJ<8306.T>、ソフバンG<9984.T>などを中心に、19日の東京終値に比べ全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所終値比290円安の2万630円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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