<相場の読み筋>6月5日

2020/6/5 7:42

 4日の米国株式は、NYダウが前日比11.93ドル高の2万6281.82ドルと小幅ながら4日続伸、ナスダック総合指数は同67.098ポイント安の9615.813ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5547万株、ナスダック市場が62億8380万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が187万7000件と、市場予想平均の184万3000件よりも悪かった。直近の経済指標に対する市場の反応は概して好意的な動きを示していたが、足元で株価指数が連騰していたことや、5日には米5月雇用統計の発表を控えていることもあり、利益確定売りに押されるなど、さえない場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やトラベラーズ<TRV>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値上がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう4日の日経平均株価は、心理的なフシ目の2万3000円に接近したが、戻り待ちの売りに押される格好となった。週末要因もあり、ポジション調整の売りが優勢となる場面もありそうだ。東証1部の騰落レシオが3日の143.2%から4日には145.0%に上昇。短期的な過熱感も警戒され、主力銘柄には様子見姿勢が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(4日終値は109円06-08銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同122円15-19銭)と円安方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、アドバンテスト<6857.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比35円安の2万2725円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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