<相場の読み筋>2月5日

2021/2/5 7:27

 4日の米国株式は、NYダウが前日比332.26ドル高の3万1055.86ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同167.200ポイント高の1万3777.743ポイントと反発して取引を終了。ナスダック総合指数は、1月25日に付けた史上最高値(1万3635.992ポイント)を更新した。出来高概算は、NY市場が10億656万株、ナスダック市場が69億5347万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が77万9000件となり、市場予想平均の83万件よりも良好だったことを好感。また、直近で個人投資家を中心とした投機的な買いで急騰していた銘柄が、落ち着きをみせたことも、安心感を誘ったもよう。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やインテル<INTC>、シスコ・システムズ<CSCO>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 5日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は、きのう4日に大幅反落した反動や、現地4日の米国株式市場で、ナスダック総合指数が史上最高値を更新した動きもあり、買い先行スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の半ば(4日終値は105円19-20銭)とやや円安に振れ、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円30-34銭)と小動き。対ドルでやや円安方向にあることから、輸出関連銘柄に物色の矛先が向かう場面もありそう。ただ、週末要因に加え、現地5日には、米1月雇用統計や12月の貿易収支の発表を控えることもあり、ポジション調整の売りに押される動きも想定される。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比280円高の2万8610円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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