<相場の読み筋>3月3日

2022/3/3 7:45

 2日の米国株式は、NYダウが前日比596.40ドル高の3万3891.35ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同219.557ポイント高の1万3752.016ポイントと反発して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が11億3103万株、ナスダック市場が50億4853万株だった。注目されたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院での議会証言では、地政学リスクの高まりも踏まえ、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において0.25%の利上げを行う考えを示した。利上げへの過度な警戒感が後退し、幅広い銘柄が買われた。米2月ADP雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比47万5000人増となり、市場予想平均の同38万8000人増を上回った。NYダウ採用銘柄では、キャタピラー<CAT>やインテル<INTC>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値上がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は反発後、堅調な値動きか。きのう2日に大幅反落した反動や、現地2日の米国株式が大幅に上昇したことも支えに、買い先行スタートとなりそう。ただ、手がかり材料に乏しいなか、ロシア制裁による世界経済への影響が見通しづらいこともあり、買い一巡後は、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の半ば(2日は115円15-16銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の半ば(同127円74-78銭)と円安方向にある。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ホンダ<7267.T>、オリンパス<7733.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比310円高の2万6670円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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