<相場の読み筋>3月25日

2022/3/25 7:45

 24日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比349.44ドル高の3万4707.94ドル、ナスダック総合指数が同269.235ポイント高の1万4191.839ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3631万株、ナスダック市場が47億1969万株だった。米国を中心に戦略的備蓄原油の追加放出の検討が報じられ、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が下落。ガソリン価格の上昇が、米国消費を抑えるとの警戒感が後退した。また、週間の新規失業保険申請件数が季節調整済みで18万7000件となり、市場予想平均の21万2000件よりも良好だったことも好感された。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、インテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>、アップル<AAPL>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 25日の東京株式は続伸後、堅調な展開か。きのう24日の日経平均株価は、売り先行後に反転し、8日続伸して取引を終えている。地合いの強さに加え、現地24日の米国株が反発した動きもあり、買い優勢スタートとなろう。ただ、24日までに8日続伸し2947円(約11.7%)の上昇をみせているだけに、短期的な過熱感が浮上することも警戒されるほか、週末要因などもあり、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=122円台の前半(24日は121円62-64銭)、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の半ば(同133円52-56銭)と円安方向に振れている。24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、ローム<6963.T>などが、24日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比255円高の2万8095円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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