<年末年始特集>2022年資金フロー:国際株式型が3年連続トップ、バランス型、国内株式型伸びる(2)

投信

2022/12/30 16:15

(1)からつづく

<バランス型は前年比倍増、国内株式型は15倍>

 大分類別で純資金流入額が大幅に伸びたのは、第2位となったバランス型と第3位の国内株式型だ。バランス型は1兆69億円の純資金流入、国内株式型は6048億円の純資金流入となった。バランス型の純資金流入額は前年の4824億円から約2.1倍、国内株式型は前年の383億円から約15.8倍となった。

 バランス型ではつみたてNISA対象ファンドの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」(403億円の純資金流入)と「のむラップ・ファンド(積極型)」(378億円の純資金流入)のほか、「のむラップ・ファンド(普通型)」(699億円の純資金流入)、「NWQフレキシブル・インカムファンド 為替ヘッジなし」の「毎月決算型」(612億円の純資金流入)と「年1回決算型」(400億円の純資金流入)などが資金を集めた。いずれも前年もバランス型で純資金流入上位であり、今年は「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を除いて流入額が増加している。

 国内株式型では、「インデックスファンド225」(247億円の純資金流入)、「日経225ノーロードオープン」(204億円の純資金流入)など日経平均株価に連動するパッシブファンドへの資金流入が目立った。日経平均株価の2022年12月27日時点の年初来騰落率は-8.14%となった。日経平均株価の下落過程において、戻りを見込んだ資金の流入が膨らんだもようだ。

 アクティブファンドでは、つみたてNISA対象ファンドの「ひふみプラス」(464億円の純資金流入)のほか、「インバウンド関連日本株ファンド」(愛称:ビジット・ジャパン)(443億円の純資金流入)などに資金流入が見られた。「ビジット・ジャパン」は訪日外国人の入国規制緩和が刺激材料となった。

提供:モーニングスター社

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