<相場の読み筋>2月10日

2023/2/10 7:45

 9日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比249.13ドル安の3万3699.88ドル、ナスダック総合指数が同120.941ポイント安の1万1789.579ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9406万株、ナスダック市場が51億5469万株だった。米10年物国債の利回りが3.69%に上昇(価格は下落)し、相対的な割高感が意識され株価の重しとなった。また、来週には米1月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、様子見姿勢もみられたようだ。朝方は、前日の通常取引終了後に22年10-12月の決算を発表したウォルト・ディズニーが買われ、指数の反発を支える場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)やメタ(旧フェイスブック)、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが下落している。

 10日の東京株式は、動意に乏しい展開か。きのう9日に下落していたことや、現地9日の米国株が続落したことなどから、売り優勢のスタートとなりそう。ただ、2月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出日にもあたることから、市場の推定値が意識される場面も想定される。決算発表がピークを迎え600社超が行うことから「森(全体)よりも木(個別)」の動きが強まるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の半ば(9日は131円14-16銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の前半(同140円76-80銭)と、やや円安方向にある。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、日産自<7201.T>、東エレク<8035.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比10円高の2万7540円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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