ロボペイ・清久健也代表取締役に聞く=中期経営計画の修正の真意は?
2023/4/13 9:00
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ROBOT PAYMENT(=ロボペイ、4374)はインターネット決済代行サービスのペイメント事業、「請求管理ロボ」提供のフィナンシャルクラウド事業を展開する。キャッシュレス関連ビジネスの先端を走るほか、株式市場では2021年の上場当時からSaaS(サービスとしてのソフトウエア)関連の切り口が注目を集めてきた。このほど、中期経営計画の変更修正を行っており、株式市場で注目を集め、株価も上昇基調に入っている。清久健也代表取締役に中期経営計画の修正変更の真意などを聞いた。
――2月14日、中期経営計画の修正を発表した。売上高成長を求めるSaaS企業が多い中、利益重視の姿勢を示している。背景は。
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「2026年12月期に売上高40億円(当初計画は50億1100万円)、営業利益12億5000万円(同12億1000万円)を目指す計画に変更した。21年のIPO(新規上場)当時はSaaS企業をPSR(株価売上高倍率)で評価するのが主流で、当社もその流れの中で中期計画を示していた。その後、株式市場の状況が大きく変化。22年12月期業績が赤字となる見通しを示した際に当社株は大きく下落。環境の変化を直に感じ、方針変更を決断した」
――開示後に計画を修正するのは異例だ。
「当社はもともとコツコツと実績を積み上げていくタイプの企業。見た目の売上高成長率の派手さで評価されるような企業ではなく、変なサプライズもいらない。生産性を重視して適切なコストで最大限のパフォーマンスを示すことで、株式市場、投資家に対して真摯に向き合い、実績によって信頼を得たいと考えている。コストバランスの見直しは、すでに前期から取り組み始めており、その成果で前期業績は計画よりも赤字幅が縮小した。このペースで今期以降も、設定したコストの中でリソースをやりくりし、投資も行いながら成長を続けていけるだろう」
「当社のビジネスは、料金体系が固定費と従量費で構成されており、顧客のビジネスの成功、事業の成長が決済手数料の増加となり、当社にとってもプラスに働く。ポジティブなサイクルが実現してきており、顧客数が増加しながら、顧客単価も上昇してきている。無理な成長を望んで今のバランスを崩す必要はないと考えている」
――中期計画中にはM&A(企業の合併・買収)などの可能性もあるのか。
「新規事業やM&Aもコストバランスを重視し、利益成長の範囲内で行う方針。案はいくつもあり、近い将来、実現できると考えている。当社の展開するペイメント関連ビジネスは金融関連のノウハウが蓄積できるため、将来的にはフィナンシャルサービスなどへの参入も視野に入れている」
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