<相場の読み筋>7月9日

2021/7/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比259.86ドル安の3万4421.93ドルと反落、ナスダック総合指数が同105.278ポイント安の1万4559.785ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億7208万株、ナスダック市場が45億940万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで37万3000件となり、市場予想平均の35万件よりも悪かった。6日の米6月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況指数が市場予想平均を下回るなど、足元でさえない経済指標が続き、景気回復期待が後退。景気敏感株を中心に売られ、NYは一時530ドルを超える場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズ<TRV>やゴールドマン・サックス<GS>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値下がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は続落後、落ち着きどころを探る展開か。現地8日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比405円安の2万7745円だった。朝方は、株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。きのう8日の低調な地合いもあり、手控えムードが広がるとみられ、さえない動きが続きそう。また、7月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場推定値が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(8日は109円78-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円前後(同129円76-80銭)で推移する。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、キーエンス<6861.T>、デンソー<6902.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。

(イメージ写真提供:123RF)

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